- 1.5L ,2.0L 合わせて4タイプ
- BEV時代への繋ぎ マルチ燃料対応
トヨタはこれまでマルチパスウェイ戦略をとっており、今回の発表で将来像の一部が明らかになった形と言える。
今回発表された内容から以下の4タイプが投入されるようだ。
① 1.5L NA(自然吸気) FF
② 1.5L TC(ターボ) FF
③ 2.0L TC(ターボ)FF
④ 2.0L TC(ターボ)FR
一時期は世界的なEV化の流れを受けて新エンジン開発は無くなったと思っていたが、これは嬉しいニュースだった。既存エンジン(TNGA)ベースの改良、VA追加採用くらいの開発かもしれないが、まだまだエンジンの時代は簡単には終わらないと感じさせてくれる。
ここ数年で増えているリスキリングによるエンジン設計者→SW技術者の人材流動にも影響を与えるのか。どうなるかに注目していきたい。SDV(Software Defined Vehicle)対応で各社がクルマの商品性を打ち出す方向は変わらないだろうが、愚直に燃費や二酸化炭素排出をライフサイクル全体で改善していく泥臭い取り組みも評価される世の中であって欲しい。
もう一つ、今回の発表で気になったのはマルチ燃料対応という点。つまり一つのエンジンで複数の燃料に対応できるということ。ガソリンやディーゼルは勿論のこと、水素だったりバイオ燃料だったり、世界各地の市場それぞれの規制に合わせた対応戦略を打ち出せるというのが強みになる。これは物凄いことだと感じる。マルチパスウェイを実現するトヨタ本気の取組みといったところかな。自動車製造における地力の違いを見せつけるか、チャラい流行りのクルマに負けてしまうのか、是非とも意地を見せてほしい。